ソフトウェア開発プロフェッショナル
ソフトウェア開発プロフェッショナル
著 スティーブ・マコネル
著 松原 友夫
著 山浦 恒央
出版社/レーベル 日経BP社
出版日 2005-01-20
★★★★☆
本書の基となった"AFTER THE GOLD RUSH"のINTRODUCTIONより。
テキサス州で1937年にはじめてプロフェッショナル・エンジニアの免許が作られたのは、ボイラーの爆発で300人以上の学童が死亡した後であった。その当時、ボイラーの故障した部分は、機械であった。今日、その機能をつかさどるのはソフトウエアである。よいソフトウエアは、私たちの生活を大いに良いものにしうるが、悪いソフトウエアでは非常に悪くしうる。よいソフトウエアを作るのに必要なプラックティスは完全に確立され、すぐにでも利用することができる。しかし、平均的なプラックティスと、最良のプラックティスの間には、大きな隔たりがある。次の統計を考えてみよ。
・航空宇宙産業の企業のソフトウエア開発は、プロジェクトの3パーセントが予算を超過し、100のうち、97がスケジュールを守る。一般的なビジネスソフトウエア開発では、100パーセントが予算を超過し、たったの1/4が、当初のスケジュールの25%以内の遅れでリリースされる。
・米空軍のためにソフトウエアを開発した、あるチームは、1年のスケジュールと2百万ドルの予算をコミットしたが、そのプロジェクトの最も信頼できる入札条件は、2年のスケジュールと1千万ドルの予算であった。積極的なリスク管理と、しっかりした基本開発によって、そのチームは予定より1ヶ月速くプロジェクトを完成させた。そのソフトはユーザーを喜ばせ、1年後、稼動中にわずか2つの欠陥が発見されたのみであった。プロジェクト管理者は、次のように指摘した。すなわち、このプロジェクトは、何年も前から知られている手法を使った。が、実際にはそれらの手法はほとんど使われていないものである、と。対照的に、平均的なソフトウエアプロジェクトでは全く何のリスク管理もなされず、100パーセント以上、スケジュールを超過する。
・ある組織は、開発期間を短縮すると決定し、体系的なプロセス改善に焦点を当てた。6年に渡り、毎年平均23パーセントづつのスケジュール短縮を達成した。合計91パーセントの短縮である。ほとんどの組織では適切なプロセス改善プログラムを持っていない。最悪の組織では生産性は毎年悪くなっているように見える。
・ある組織は、高品質を達成するとコミットし、9年にわたって、リリース後の欠陥率を平均39パーセント削減した。累積では99パーセントの削減である。平均的な組織では、リリース後の欠陥率がどのくらいかも知らない。


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