フューチャリスト宣言

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梅田望夫/茂木健一郎

中身の濃い対談というのは刺激的です。通常の単行本にはならないようなちょっとした言葉に、読み手は非常にインスパイアされたりします。

それはそうと、先日、mixiで梅田さんが、私の日記に足跡を残してくれて、感激でした。なんでも御自分の著書の書評には全部目を通しているとのこと。私の場合は気に入った言葉を書き抜いているだけなので、申し訳ない感じですが。でもネットでなければできませんよね。それで、にわか梅田さんファンになって、「ウェブ時代 5つの定理」を購入したところです。

一連の梅田さんの本を読んで、前から思っていた感じを強くしました。会社員時代、会社に忠誠が誓えずに、自分のスキルを磨くことに後ろめたさを感じていた頃、トム・ピーターズの「ブランド人になれ!」に救われたわけですが、このシリーズの中で、トムは、時代は我々の曾祖父の時代に逆戻りしようとしている、つまり、会社に一生勤めて、年金をもらって生活するというのは、近代のほんの一時期の現象ではないのか?結局は昔のように自分の腕を頼りに生活していくしかないのではないか?、と書いています。それから独立を後押ししてくれた、ダニエル・ピンクの「フリー・エージェント社会の到来」の「デジタル・マルクス主義」(労働者がPCという安価な生産手段を得ることができる)。そして、梅田さんの「好きなことに勤勉であること」(これは、「7つの習慣」に通じますよね。近年のビジネス書の即効性のあるテクニックだけでは長期的な成功はできない。土台が大切である。種をまいたものしか刈り取ることはできない。)これらすべてが結びついて、私の太いバックボーンになっています。

前書きが長くなりましたが、「フューチャリスト宣言」の備忘録です。

茂木 もちろん、誰にも私利私欲はあります。でも、全体としてどういう潮流が生じているのかを冷静に考えるセンスがある。その判断を、個人個人のストラテジーに関連づけながら、制度設計までも含めてかたちづくることが、イギリスの人たちはものすごくうまい。それとくらべて、たとえば日本のIT長者にはそういう感覚が希薄な気がする。少なくともメディアの中で報じられているヒルズ族たちのふるまい方を見る限りでは。

梅田 村上春樹が同じようなことを言っていて、「一つひとつの意見がもし見当違いなもので、僕が反論したくなるようなものだったとしても、それはしょうがないんですよね。僕は正しいい理解というのは誤解の総体だと思っています。誤解がたくさん集まれば、本当に正しい理解がそこに立ち上がるんですよ」

梅田 ネットの上で何かを中途半端に有料にして生計を立てようというのは、うまくいきません。パスワードが入って検索エンジンに引っかからなくなるから、ネットは絶対に有料にしちゃいけないんです。無料にしてそれで広告が入るかといったら、先進国でまともな生活ができるほど普通は入らない。一方、リアルというのは不自由だからこそ、お金を使って自由を求めます。だから永久にリアルの世界でお金が圧倒的に回る。この二つの世界での生計の立て方とか、それから知的満足のしかたとか、いろいろ組み合わせて戦略的に考えていく必要があります。

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このページは、kawaguchiが2008年4月17日 09:53に書いたブログ記事です。

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