7つの習慣 最優先事項(その3)

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第二領域時間管理の威力

1.やろうとしていることがミッションに結びついているかどうかを考える---それによって、人生の重要事項を知ることができ、心の中に燃えている「イエス」を引き出すことができる。その「イエス」は情熱とエネルギーを生み出し、「重要度」の低いことに対して「ノー」という力を与えてくれる。
2.役割を見直す---それによって、各役割同士のつながりが見え、相乗効果的な方法を再確認できる。
3.目標を確認する---それによって、ミッション達成に向かって、毎週自分の役割の中で最も重要なことは何なのかを見すえ、生活の質を高める原則に基づいた目標を設定することができる。
4.週の予定を組み立てる---それによって、「大きな石(第二領域の目標)」を最優先して入れ、その周りにそれ以外のものを入れることができるようになる。
5.誠実さを行使する---それによって、刺激と反応の間のスペースで冷静に考えることができるようになる。また、選択の瞬間において、誠実さを持って重要事項を実行できるようになる。
6.評価する---それによって、一週間を「人生から学ぶ」上向き螺旋の成長状態に変えることができる。

以上のことを実践していけば、従来の「より多くのものを、より少ない時間で行う」やり方ではなく、「重要事項を、バランスよく相乗効果を発揮しながら行う」方法へと、パラダイムを変更できるようになる。それが、「生きること、愛すること、学ぶこと、貢献すること」に対する総合的なアプローチとなるのである。

ほとんどの人は、眼を覚ましている時間の大部分を他人と接すること(あるいは悪化した人間関係を修復すること)に費やしている。効果的な相互依存とは、結局、時間管理の問題なのである。しかし、従来の時間管理方法は、相互依存の問題を扱っていないか、扱っていたとしてもそれを取り引きと見なしてしまっている。
この取引的な相互依存は、人間を機械的・支配的に「もの」のように扱うパラダイムから生まれたアプローチである。つまり、「人」とは「より多くのことをこなすために自分の仕事を押し付けてしまえるもの」であったり、「できるだけ早く本来のスケジュールに戻れるよう簡単に処理されるべき邪魔なもの」と見なされているのだ。
しかし、第二領域時間管理における相互依存は取引的ではなく、変容的である。それは、周りの人々を劇的に変えてしまうものだ。それは、個々人の独自性・能力・想像力を活かし、相乗効果的な第三案の可能性を考慮に入れている。
第二領域時間管理における相互依存とは、スケジュールよりも人を優先することで人間関係を豊かにし、周りの人と一緒に新しいものを創造することである。それは、究極的な「エンパワーメント」といえるもので、多くの人のエネルギーと能力を相乗効果的に組み合わせることによって、創造性・能力・生産性を急激に伸ばせるものである。

従来の時間管理法は、監督・管理することに焦点をあわせており、それは「人」を「もの」に格下げする考え方である。従来の時間管理法で考える人は、組み立て、計画し、優先順位を決め、自分を鍛え、コントロールするために、最後には自分自身さえも効率化するようになる。
しかし、第二領域時間管理のパラダイムは、「人」が第一であり、「もの」は第二という考え方である。すなわち、リーダーシップが第一であり、マネジメントは第二となる。以下、効果性が第一、効率性は第二、ビジョンが第一、組織は第二、目的が第一、方法は第二である。

ほとんどの人は「勝つ(WIN)ということは相手が負けることである」という先入観を持っている。しかし「勝つ(WIN)」ことは、必ずしも相手が負けることだけを意味しているわけではない。相手に勝つ(WIN)のではなく、自分の目的を達成(WIN)するということも意味しているのである。そこに考えが至れば、競争するよりも協力し合った方がより多くの目的を達成(WIN)できるということも理解できるだろう。

誰もが皆、何とか安心感を得ようと、狂わんばかりに忙しく立ち回って、組織における自分の立場を保とうとしていました。その根底にあるパラダイムは、「もし業績が悪化しても私は解雇されるはずがない。なぜなら私は最も多忙であり、最も勤勉であり、みんなそれを知っているからである」というものでした。

皆に十分権限が与えられている信頼度の高い環境の中にいられれば、それはすばらしいことである。しかし現実はなかなかそうはならない。多くの組織には、規則や約款や形式主義が氾濫している。方向性は統一されておらず、システムとシステムがぶつかり合っている。権限の範囲は狭く、仕事以外のことから満足感を得ており、仕事をしている時間の多くを第三領域(政治工作・陰口・叱責・責任追及・罪の告白など)に費やしている。職場にたむろしてお互いの傷をなめ合っているだけなのだ。

私たちは、実際には他人を「エンパワー」することはできない。できるのは、エンパワーメントの条件を満たすことによって、人が四つの独特な能力を使えるような環境を作り出していくことだ。

エンパワーメントの本質は信頼性(人格と能力)である。人格とは、私たちの「人となり」のことであり、能力とは、私たちが「できること」である。信頼性を高めるには人格も能力もともに必要となる。

信頼はすべてのものをくっつける「接着剤」である。
繰り返すが、信頼は信頼性から生まれてくるものである。だから、信頼を生み出すためにできる最大にことは、約束を守り自分自身の信頼性を高めることである。

多くの組織は「三百六十度のフィードバック」を得ているわけではない。彼らは数字(損得勘定)にのみ焦点を合わせているのである。数字は、短期における厳然たるデータであるが、そのようなデータは、情報システムとしては不完全である。なぜなら「人」を扱っていないからだ。また、扱おうともしていない。それは「人の活動や費用」を記録しているかもしれないが、「人の心・力・能力」については何も言及していない。数字の損得だけで判断してしまう「実利的な考え方」を作り上げてしまい、数字では計れない重要な要素(例えば、人材開発、品質改善、システム、長期投資、チーム精神、信頼度の高い環境など)を無視する形で組織を動かしてしまうのだ。

信頼度の高い環境では、まじめに働いた結果犯したミスは、「学習するための機会」として捉えられる。もしあなたが何かに失敗したときは、その原因を考えてほしい。そして話し合うことである。その経験から何が学べるか考え、一歩前進することである。そこで働く人々が失敗に対するリスクを恐れているとすれば、組織にとってそれはWINとはならない。人は、失敗が許されないとき、厳密な意味で自分をコントロールすることはできないからだ。

あなたの職場環境には、ほかには真似できない強みがあるはずだ。技術は真似できる。情報は得られる。資本は買うことができる。しかし、「組織集団として働く能力」「第二領域で働く能力」「重要事項を優先する能力」は、買ったり、移したり、植えつけたりすることはできない。信頼感にあふれ、エンパワーされた環境は常に自家製なのである。

原則中心の生き方は、それ自体が目的なのではない。それは、手段であると同時に目的なのである。それは、人生の旅路を決めるものであり、私たちが一日一日「重要事項」を成しとげようとしているいる間に経験する「力と安らぎ」となるものである。
原則中心の生き方を実践すれば、羅針盤の進路と目的地は一致する。

このように行動することで、システムを変えていくのである。単に仕事をこなすだけでなく、自分を含めた全員のために将来の時間を節約するのだ。信頼関係を結び、顧客のニーズに最も効果的な方法で応えるのである。

皆を巻き込み、一緒になって問題を解決することである。今後とも、問題を効果的に解決できる力をつけるためには、問題を解決する過程において人間関係を築いていくことである。

「私たちは、何が起こるか分からないこともあって、将来の計画を数多くたてることは不可能だろう。しかし、正しい行動が要求される重大な局面において、どんな時でもそうした行動がとれるよう、心身ともに高潔に保つことはできるし、高い理想を持ち続けることは可能である。身に付いた習慣や常に抱いている考え方に反する行動を、その時になっていきなり実行できる人などいないのだ。」(ジョシュア・L・チェンバレン)

意識しているいないにかかわらず、多くの人は一日が計画通りに進むことを期待している。だから、予期しなかった問題が生じたときや、誰かが予期しなかったことを求めてきたとき、フラストレーションを感じるのである。つまり気品的に「人」を「邪魔者」として見ており、「変化」を「敵」として見ているのだ。ここでいう安らぎと幸福に基準は、「一日をうまく過ごせるかどうか」「日課としてリストしたものがすべてチェックできるかどうか」という点にかかっている。
しかし、期待を変えてみたらどうなるだろうか。一日一日を、刺激的な新しい冒険だと考えたらどうなるだろうか。冒険とはいえ道路地図だけでなく、地図のないところも移動できるよう羅針盤も準備されている。他人を助けるための機会として問題を考えてみたり、自分の最優先課題に挑戦できる機会を楽しんだりするとき、羅針盤が「最良」の道を教えてくれるはずだ。一日を通して重要事項を優先したかどうかに安らぎと幸福がかかっているとしたらどうだろうか。そうした冒険に期待することは、その日の現実の生活にどのような影響力の違いをもたらすであろうか。

「プライドは精神的ながん細胞である。それは、愛情を歪め、満足感や常識すらも食いつくしてしまうものである。」(C・S・ルイス)

プライドの毒を溶かしてくれるのは「謙虚さ」である。私たちは孤島に住んでいるのではないということを悟る謙虚さ、自分の生活は他人の生活と切っても切り離せないようにつながっているということを悟る謙虚さを持つことだ。自分自身が今まで囚われていた競争心や、さまざまな慣習に縛られないことだ。原則の価値を認めれば認めるほど、より大きな心の安らぎが得られることが分かるだろう。

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このページは、kawaguchiが2008年1月11日 11:29に書いたブログ記事です。

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