翼
紀田順一郎の新潮新書「翼のある言葉」は、名言集ですが、文学好きにお勧めです。
言葉というものが、いかにそのコンテキストと密接に関連しているかを改めて感じました。
その言葉を発した人の人生というコンテキストや前後の文脈の中で、初めて輝きます。
たとえば、バッハの「マグダレーナ、僕の行く所ではもっと綺麗な色を見て、いままでただ夢想していた音楽を聴けるだろう。僕の眼はまのあたりに主を見るだろう!」という言葉。
失明状態にあったバッハが、ある日奇跡的に眼が見えるようになり、妻のマグダレーナを見ていった言葉です。
また魯迅の「思うに、希望とは、もともとあるものだともいえぬし、ないものだともいえない。それは地上の道のようなものである。もともと地上には、道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」も感動的です。
これは「もともと地上には・・・」から後は知っていたのですが、その前の一文があるのではかなり違います。
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